つい最近、実家に帰省したときのこと。
久しぶりに会った祖母に、何気なく言われた一言で、心がザワつきました。
「気楽な仕事でいいね」
その瞬間、胸の奥がムカッと熱くなった。
「なんでそんな言い方するの?」
「私の努力、全然見てくれてないじゃん」
そんな思いが溢れて、一瞬、本気で祖母のことが嫌いになりかけました。
愛着障害を克服したとは言え、私も人間。“否定された”とか“認めてもらえなかった”と感じる瞬間は、特に強く心に刺さるんです。
「どうせ私なんて」「また分かってもらえない」と、過去の傷が一気にうずいてくる。
でもその後、ひとりになってから少しずつ気持ちを整理してみました。
たしかに私は、今の仕事をそれなりに楽しんでいる。
もちろん楽しいばかりじゃないし、大変なことや不安もある。
だけど、自分の性格や生活スタイルには合っていて、無理せず続けられている。
それって、すごいことなんじゃない?
祖母の目には“気楽そう”に映るくらい、私は仕事と自分のバランスを取れるようになってきてる。
そう思ったとき、不思議と怒りが和らいでいきました。
よく考えれば、祖母の生きてきた時代は「体を動かす=仕事」だった。
一日中座ってパソコンを使う仕事なんて、想像もつかないし、理解しづらいのも当然かもしれません。
だから、祖母の言葉は批判じゃなくて、ある意味“羨ましさ”だったのかもしれない。
私がその時代に生きていたら、きっと祖母以上にしんどかったと思います。
自分に合った働き方が選べる今の時代に生きていられること、本当にありがたいなと感じました。
そして何より、「羨ましい」と思われるほどの今を築いてきた自分を、誇らしく思えたんです。
批判されたと思ってた一言が、いつの間にか「私、よく頑張ってるじゃん」と自信に変わっていきました。
怒りやモヤモヤって、ただの感情じゃなくて、自分を守ろうとするサインなんだと思う。
その奥にある「分かってほしかった」「認めてほしかった」って気持ちに寄り添ってあげたら、
ちゃんと自分で自分を癒せるんだなって改めて実感しました。
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