私たちが大人になって経験する恋愛には、実は「幼少期の心の傷」=トラウマが大きく影響していることがあります。
これは決して特別なことではなく、誰にでも起こりうること。
今回は、私自身の体験を通して、「幼少期の家庭環境」がその後の恋愛にどう影響したかを綴ってみたいと思います。
両親の不仲と、幼い私の「役割」
私の幼少期は、家庭の中にいつもピリピリとした空気が漂っていました。
両親はよく喧嘩をしていて、私が寝室に入った途端に両親が言い合いを始めることもありました。
特に印象に残っているのは、母が私に父の愚痴を頻繁に話していたことです。
「お父さんってほんとに仕方がない人。あんな風にならないでよね」
「私ばっかり我慢してるんだから」
そんな言葉を小さな私は何度も聞かされてきました。
当時は理解しきれないながらも、「お母さんが辛そう」「助けてあげたい」と思っていた気がします。
気がつけば私は、“両親の仲を取り持つ役割”を無意識に背負っていました。
「私が頑張れば、この家はうまくいく」
「私が我慢すれば、お母さんは笑ってくれる」
そんな風に、自分の気持ちを押し殺し、「二人を平和に保つこと」にエネルギーを注いでいたのです。
大人になってからの恋愛で気づいたこと
大人になり、恋愛を経験する中で、私は何度も同じパターンを繰り返していました。
- 相手の機嫌に敏感になりすぎる
- 自分の本音を言えない
- 不満があっても「こんなことで怒るのはわがまま」と我慢してしまう
- 相手の問題を自分がなんとかしようとして疲弊する
表面的には「優しくて思いやりがある」と見られることもありましたが、実際の私は、ただ“見捨てられるのが怖い”から相手に合わせすぎていただけだったのです。
恋愛の中で、自分の気持ちや境界線を守ることが極端に難しく感じられるのは、まさに幼少期の経験が根っこにあると気づきました。
「私の気持ちは、後回しじゃなくていい」
ようやく私は、あの頃の自分に気づき、声をかけてあげることができるようになりました。
「本当は怖かったよね」
「一人でよく頑張ってたよ」
「もうあなたが全部背負わなくていいんだよ」
インナーチャイルドという言葉がありますが、まさにその“内なる小さな自分”と対話を重ねていくことで、ようやく私は「恋愛の中で自分の感情を大切にしてもいい」と思えるようになってきました。
まとめ 〜トラウマを知ることは、自分を取り戻す第一歩〜
幼少期の家庭環境が、恋愛に影響するのは自然なことです。
でも、それを「知ること」「認めること」から、自分自身を癒すプロセスは始まります。
誰かを無理に変えるのではなく、自分の内側と向き合い、かつての自分に優しくしてあげること。
それが結果として、健やかな愛のかたちを築く土台になるのだと思います。
今、恋愛で苦しんでいる方がいたら。
まずは「自分の気持ちは二の次じゃない」と、自分に言ってあげてください。
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