愛着障害の私が隠してきた「本当の自分」

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「ダメな人間だとバレたら、きっと見捨てられる」
これは、私が愛着障害の克服に取り組む前、いつも心の中で繰り返していた言葉です。

だから私は、職場でも、恋人の前でも本当の自分を出すことができずにいました。

恋愛では特に、「嫌われないこと」が最優先でした。

・嫌なことが断れない
・本当は悲しいのに、怒っているのに、笑ってごまかす
・聞き分けの良い彼女でいないといけないと感じる

仕事でも同じです。

・ミスして落ち込んでいても「大丈夫です!」と笑ってごまかす
・家に帰ってから、ひとりで自己嫌悪で泣く
・「私が無能だと思われたら、この職場に居場所がなくなる」と怯える

そうやって自分の気持ちを押し込んで、完璧である自分こそが「愛されるための条件」だと信じていました。

でも、本当は怖くて、辛くて、誰かに助けてほしいのに、それを言えない自分がいたのです。

そんな私の心には、こんな思いがずっとありました。

「私には、ただそのままで愛される価値なんてない」
これが、私の根深い自己否定の正体でした。

この頃の私には他の人に映る自分と、本当の自分とのギャップについて、
なぜか罪を犯しているような感覚がありました。

きっと「人をだましている」という罪悪感があったからだと思います。

それから私は、愛着障害と向き合ってたくさんの発見をしました。

「幼い時に母親から完璧を求められることが多かったから、完璧じゃない自分を認められなかったんだ」
「見捨てられるのが怖かったから、いつも自分を偽って生きてきたんだ」
「ありのままの自分でいないことが、幼い私が見つけた”生きる方法”だったんだ」

オンラインのカウンセリングで定期的に自分を振り返っていくうちに、これらに気づき、
心の中で長年押し殺していた本当の気持ちが、少しずつあふれてきました。

当時の私が、カウンセリングの中で”幼いころの自分に向けた手紙”を書いていたので、一部を紹介します。

”本当は自分の苦しさを認めて、助けを求めたかった。
だけど、それが叶えられなかったね。
とっても苦しかったよね。

今の私はありのままでいられないことを苦しく感じているけど、
それも全部、幼いあなたが私を守ろうと一生懸命考えてくれた方法だったんだよね。ありがとう。

もう、自分のことは責めなくていいよ。私のことは心配しないでね。”

そうして私は、幼い時の自分の気持ちや努力を受け止め、幼い私と和解することができました。

愛着障害の人は、過去の自分を無意識に責めていることが多いです。
「もっと良いやり方があったんじゃないか、幼い時の私はなんてことをしてしまったんだろう…」みたいに。

でも、実際は幼いながらに、自分なりに最善の策を選択して対処してきたのです。

あなたもいつか過去の自分と仲直りできますように。

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