人と関わることを避けては通れない現代において、適切なコミュニケーションや人間関係を築くことは非常に重要です。
しかし、過去に人間関係で傷ついた経験がある人たちが積極的にコミュニケーションをとることは簡単なことではないかもしれません。
本記事では、そんな方たちに向けて人間関係のトラウマ経験を乗り越える方法をお伝えします。
恐れずに自己表現ができ、より豊かな人間関係を築けることを目指していきましょう。
人間関係のトラウマ経験を受け止める
人と関わって生きていれば傷付く経験をすることがありますよね。
これは避けられないことであり、過去の傷ついた経験を忘れることも簡単なことではないでしょう。
しかし、過去の傷を癒し、前に進むことは可能です。 過去の傷を受け止める方法について紹介します。
自分に思いやりの心を持つ
あなたは、友人が落ち込んでいるとき、どんな言葉をかけるでしょうか?
「大丈夫だよ」「君なら乗り越えられる」などの肯定的な言葉でしょうか?それとも、「いつかそうなると思ったよ」など否定的な言葉でしょうか?
人は、周りの人には優しい言葉をかける割に、自分に対して「どうしてあんなことをしたのか」「なんてひどい奴だ」と批判的な言葉をかけることがあります。
過去の傷を癒すためには、まずは自分自身に対して思いやりを持ち、自分自身の感情を整理する必要があります。
自分の気持ちに正直になり、つらい感情を解放することで初めて、 前向きな姿勢を持つことができるのです。
逆境に遭遇したとき、前向きな考え方を持つと、自己効力感が高まります。また、他にも前向きな考え方が、精神的健康にも影響を与えることが分かっています。
事実確認をする
人は現実の物事を自分の都合に合わせて認知しています。この認知が現実とずれることによって、悩みを引き起こしたり、他者との衝突のきっかけになってしまったりするのです。
物事を現実に起きていることとずれなく認知していくためには、客観的な視点を鍛える必要があります。
ここでご紹介するのは、マインドマップを活用した状況整理方法です。
マインドマップとは?
マインドマップは、情報、アイデア、タスクを整理するための視覚的な方法です。
思考に構造と階層を加えることで、情報をより簡単に記憶し、取り出すことができるようになります。ビジネスシーンで使用されることが多いのですが、今回は、自分に起こった出来事の整理を行うために使ってみます。
では、例を元に活用方法を説明していきます。
事例
もしもあなたが、友人に裏切られた経験で人間関係に否定的な感情を持っていたとしましょう。友人Aさんのことを友だちだと思って、自分の秘密をいろいろ話していたのに、Aさんはその秘密をBさんに無断で話していた。あなたは「Aさんだから話していたのに、、」と裏切られた気持ちになった。それから人と深い関係になることが怖くなった。
状況を整理する
上のように、Aさんに秘密をばらされてしまった事実、そして、その事実からどんなことを考えたか(二人だけの秘密なのに、、など)を枝分かれさせて箇条書きにしていきます。
事態を客観視する
このように、事実からどんなことを考え自分がどんな感情になったか、どんな考えが浮かんだのかを書き出していくことによって、自分に起きたことを客観的に確認していくことができます。
上の図の緑の枠で囲われている「Aさんにも何か事情があったのだろうか」という考えは、物事を客観的に見たからこそ導き出された考え方です。
問題の本質が分かる
人は自分に起きたことは、自分の見方でしか見れないため、少し偏った捉え方や考え方になってしまいがちです。
しかし、マインドマップで丁寧に状況や感情、考えを書き出していくことによって、自分の大切にしていること・価値観が分かり、そして何に腹を立てているのか、傷ついているのかなど問題の本質が見えてきます。
こうすることで、自分や周りを必要以上に責めなくてもいいことが分かり、新しい解釈を知ることができます。
このように、マインドマップを使用することによって客観的な視点で物事を見ることができるようになります。
今回使用したのはマインドマイスターというサイトです。気になった方は無料で使用できますので、ぜひ活用してみてください。
もちろん、マインドマップを紙に書いても同じような効果を得ることができますのでお試しください!
良い人間関係を築くためのコミュニケーション
これまでの人間関係のトラウマを整理することができたら、次はコミュニケーション能力を磨くことから始めましょう。
人間関係を良好に保つためには、正しいコミュニケーションのパターンを理解することが重要です。
ここでは、より良い人間関係を築くためのヒントを紹介します。
積極的に耳を傾けること
アクティブリスニングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
アクティブリスニング(理解するためのリスニング)は、相手の話を十分に理解するために時間をかけ、理解し、偏見を持たずに応答することです。
積極的に聞くためには、アイコンタクトを大切にしたり、言葉で相手の話を確認し、話し手の話を要約して、相手の話に共感を示すことが重要です。
判断よりも理解に重点を置く
話を聞くときは、言われたことに対してすぐに判断に基づく解釈に飛びつくのではなく、積極的に理解することに集中することが重要です。
否定的な判断やアドバイスを控えることで、「あなたを受け止めています」ということを相手に伝えていくことを心がけましょう。
そうすることで、話し手はより自信を持ち、自分の発言について批判されることがないと安心して話すことができます。
また、自分の意見を捨て、ただ耳を傾ける姿勢を示すことで、信頼と相互理解を育むことができます。
相手の立場を理解しようとすること
相手の立場を理解しようとすることで、相手の意見や価値観をより深く理解することができます。
ただ「相手の立場を理解しよう」と思うだけでも、相手からの印象や自分の気持ちの変化が現れます。
お互いを尊重し合うコミュニケーションは、互いに誤解を生じさせることなく心地よい関係性をもたらしてくれます。
自分を表現する
最後に、自分自身を表現することも重要です。
良いコミュニケーションには、積極的な傾聴と理解が不可欠ですが、自分の意見や価値観をきちんと伝えることも重要です。普段聞き役に徹している人や自分のことを話すのが苦手だと感じる人は、すぐに実行することは難しいかもしれません。
しかし、相手に同調することよりも自分の好きなことや考えについて主張することで、相手があなたに興味を持ってくれるようになります。
すると、あなたの自信が高まり、自分を表現することへのストレスが減少していくのです。行動することであなたの自信を高めるサイクルを回すことができます。
人間関係のトラウマは乗り越えられる
この記事では、人間関係のトラウマ経験を乗り越える方法について紹介しました。
人間関係を築くことは重要ですが、過去の傷ついた経験がある方は、なかなか積極的にコミュニケーションをとれないと感じるかもしれません。
ここで紹介した内容が、あなたのトラウマ経験を受け止めることへのヒントになれば幸いです。
また時には、周囲の力を借りることも必要です。あなたが気まぐれに話してみたいと思った人に話してみてください。著者もカウンセリングをしていますので、ぜひご利用ください!
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