「本当はもっとちゃんと伝えたい。だけど、伝えたら嫌われそうで怖い。」
そんなふうに感じて、言いたいことをぐっと飲み込んでしまう…。
これは、愛着障害を抱える方がとてもよく経験する感情です。
でも、ずっと我慢を続けると、苦しさはたまり、ある日突然爆発してしまったり、自己嫌悪が深まってしまったりします。
今日はそんなあなたが少しでもラクになれるように、“私メッセージ”という伝え方をご紹介します。
“私メッセージ”とは?
「あなたが悪い!」と責めるのではなく、
「私はこう感じている」と自分の気持ちにフォーカスして伝える方法です。
これは、愛着障害の人が陥りがちな「我慢」や「爆発」を避けながら、自分の気持ちを大切にできる伝え方でもあります。
愛着障害の人がついやりがちな“NGな言い方”と“私メッセージ”への変換例
あなたもこの伝え方してませんか?NGな言い方と相手に伝わりやすくなる変換例を7つご紹介します。
1.
❌「なんで連絡くれないの?」
✅「連絡がこないと、少し不安になる私がいるんだよね」
→ 相手を責めず、自分の心の状態を伝えられます。
2.
❌「いつも私ばっかりじゃん」
✅「頑張りすぎて、ちょっと疲れている自分に気づいたよ」
→ 被害者的な言い方から、自分の感情に気づいた表現へ。
3.
❌「ちゃんとしてよ」
✅「私は、もう少し丁寧に関わってもらえると安心できるんだ」
→ 要求ではなく、“安心”というキーワードで伝えることで相手も受け入れやすくなります。
4.
❌「なんでわかってくれないの?」
✅「私は、理解してもらえないと感じると寂しくなるんだ」
→ 攻撃ではなく、“寂しさ”という本音を伝えることで距離が近づくきっかけに。
5.
❌「もっと優しくしてよ」
✅「私は、もう少しあたたかい言葉があると嬉しいな」
→ 相手に余裕があるとき、自然と応じたくなるような伝え方。
6.
❌「最近そっけなくない?」
✅「前みたいに距離が近く感じられないと、ちょっと切なくなる私がいる」
→ 距離を求めるときは、“さみしい”という気持ちを正直に。
7.
❌「いつも私の話、聞いてくれないよね」
✅「私は、大事に思ってる人に自分の気持ちを聞いてもらえると安心できるんだ」
→ 大切な関係を守りたいからこそ、聞いてほしいことを丁寧に伝える。
“私メッセージ”がうまくいく理由
・相手を責めない
・本音を出せる
・自己肯定感を守れる
・罪悪感が少ない
「伝えても大丈夫なんだ」と思える体験を少しずつ積むことで、人とのつながりが楽になり、愛着の不安も和らいでいきます。
最後に あなたの気持ちは、伝えていい
あなたの中にある「不安」や「寂しさ」は、決して悪いものではありません。
むしろ、それをちゃんと言葉にして大事にできるあなたは、とても強くて優しい人です。
伝え方を変えるだけで、関係性も、あなた自身も少しずつ変わっていけます。
無理せず、少しずつ。今日もあなたは、あなたのままで大丈夫です。