「人に頼りたいけど、これくらいで人を頼っていいのかな…」大人であれば誰しも一度はこのように感じたことがあるのではないでしょうか。
私の身の回りにも、自分一人で何でもやってしまったり、仕事を抱えすぎたりする人がいたりします。責任感を持って行動する人は素敵だとは思いますが、一人で抱えてしまうのはよくありませんよね。
この記事では、人に頼れない・甘えられない人の特徴と、その原因を解説し、具体的な対策を紹介していきます。
紹介した方法をぜひ実践して、あなたも自分自身を解放し人に頼れる「甘え上手」になってみましょう。
頼るのが苦手な人の特徴
あなたは人に頼ることが得意ですか?
周りの頼り上手な人たちをみては、どうしてあんなに甘え上手なの?
謎が深まるばかり。
まずは人に頼れない人の特徴について解説します。
真面目で努力家
人に頼ることができない人の特徴の一つに、「真面目で努力家であること」が挙げられます。
真面目で努力家な人は、手を抜かずに全力で取り組むことができます。ルールに反して他人の仕事を盗んだり、仕事を押し付けたりすることに対しては抵抗感があり、時間がかかっても着実に前進することで目標を達成することができるのです。
しかし、この長所を持つ反面、自分自身で課題を解決するために全力を尽くしすぎるあまり周りに頼ることができなくなってしまうのです。
自分にも他人にも厳しい
自分自身に厳しい人ほど、他人に頼ることが苦手だと言われています。
このような人たちは、自分自身に対して常に完璧主義的な傾向を持っており、他人に自分自身を助けてもらうことは弱点であると考えがちです。
そのため、他人に依存したくない=頼ることは悪と考える傾向があります。
プライドが高く、人を信用していない
頼らず一人でもやっていけるという自信や誇りから、依存することを避ける人がいます。
このような人たちは、他者を信頼しにくく、自分自身に対して自信過剰になる傾向があります。これは、自立することにこだわり過ぎた結果、影響を受けることを恐れるプロセスに関係しています。
責任感が強い
自分で解決する力を持つことは、社会人として必要不可欠な能力の一つです。
しかし、その力を持ちすぎると、自分のミスや失敗に対しても責任感が非常に強くなり、他人に頼ることができなくなることがあります。
このような状況に陥ると、自分で全てを解決しようとするあまり、疲れ果ててしまうことがあります。チームで仕事をする場合には、協力しあうことが非常に大切です。
気を遣いすぎてしまう
人に迷惑をかけたくないという気持ちから、相手に頼らずに自分で問題を解決しようとする場合もあります。
これは気遣いの気持ちから来ているものですが、あまりにも気遣ってしまうと、逆にストレスを抱え込んでしまう可能性もあります。
人を頼る必要性
「もっと人を頼ることができたら気持ちが楽なのに」と思う一方で、なかなか人を頼ることは難しいですよね。
では、人を頼ることのメリットをここでは明らかにしてみてはどうでしょうか。もしかしたら、あなたが思っている以上に、大きなメリットがあるかもしれませんよ。
新しい知識やスキルの獲得
他の人に頼ることは、新しい知識やスキルを簡単に獲得するために重要な手段の1つであると言われています。
成人発達理論の分野では、他者がサポートしてくれることで、能力を身につけることができることが分かっているのです。例えば、子供が自転車に乗れるようになるのも、親や他の大人が支援してくれることで簡単に身に付けることができます。
これは、自分の目標となる行動を観察することによって、スキルや技能を身につけやすくなっているからだと言えます。
勇気や自信の育成
人に頼ることは、勇気や自信を育むうえで役立ちます。私たち人間社会的な生き物であるため、団体の中で互いに信頼して協力して生活していますよね。
しかし、日本などの独り立ちを重んじる社会では、「人に頼る」ということは弱さとみなされることがあります。この文化が人に頼る行為を邪魔していることがあるのです。
しかし、人は他者からの支援によって得た能力を習得して初めて、勇気や自信が生まれ、自己成長することができます。また、誰かに頼ることで、その人の役に立つことにもなるため、相互に良好な関係性が築かれることにもなります。
新しい友達など関係性の構築
他者に頼ることで新たな友達や職場の人間関係を構築することに役立っていることがあります。人は何か共通の目的を持ち、協力することでさらに親密になることができるのです。
また、他者からの洞察や意見は自分自身の人生、キャリアなどに役立つ場合があるため、新しい人間関係を構築する上で他者に頼ることは非常に重要です。
より速い成長
他者に頼ることは、成長を促進する上で非常に役立ちます。支援される経験を通じて、自分自身の能力や限界を認識することができます。
さらに他者からのフィードバックを受け取ることで、改善点や反省点が見つかります。これによって個人的な成長が促進され、生産性も高まります。
幸福度の向上
最後に、他者への依存度は幸福度にも影響を及ぼします。孤独感や孤立感が脳卒中や認知症などの発症率を高めるということがいい例です。
「誰かにこの状況を知ってほしい」という考えから、ソーシャルネットワークなどで他者と交流することが普通になっていることも頷けますよね。
人に頼れるようになる方法
人に頼ることの重要性をご紹介してきました。
「では、人を頼るにはどんなことをすればいいの?」とあなたの頭の中に疑問が浮かんできたのではないでしょうか。
ここからは人を頼るときに覚えておきたい考え方や具体的な方法をご紹介します。
自分を許す
人を頼ることができない人の中には自分に厳しすぎる人がいるとお伝えしました。
自分に厳しい人は、目標に向かって一生懸命努力することができるため、成功する可能性が高いといえますが、常に自分を追い込むことでストレスや焦りを感じることも少なくありません。
さらに、自分に厳しく過ぎると、他人に甘えずに自分で何でも解決しようとしてしまいがちな傾向があります。
このような人は、自分自身を許し、自分に優しく接するよう心がけることで、人に頼ることも自分を優しく扱う一つの選択肢として 受け入れるようになります。
頼り方を勉強する
人に頼ることを躊躇してしまう人は、頼る経験がそもそも少ないことが多いです。
そのため、人に頼る状況になった時を見越してイメージを膨らませておきましょう。
人に頼ることの流れはざっと
①自分で最大限努力し情報を集める
②人にお願いし了承を得る
③自分がどのような意見や情報を持っているかを説明する
④どこの部分を手伝ってほしいのか説明しお願いする
のような流れです。
特に③自分がどのような意見や情報を持っているかを説明すること、④どこの部分を手伝ってほしいのか説明しお願いする は、相手に状況を説明しこれからの介入計画を立ててもらう工程で重要な役割を担っています。
自分の置かれている状況をわかりやすく説明することで、相手が状況把握しやすく、快く助けてくれるでしょう。
また、お願いをするときは敬語を使うことはもちろんのこと、相手に迷惑や手間をかけるような場合には、立場によっては「大変恐縮ですが」などの表現を使うとよいと思います。
また、依頼の理由を明確に説明することも重要です。
②人にお願いし了承を得る段階では、相手になぜその依頼をしているか、どうしてその依頼が必要なのかを説明することで、依頼が受け入れやすくなります。
もし、依頼を了承してもらえた時には、感謝の気持ちを伝えましょう。このようなコミュニケーションを通じて、相手との円滑な関係を築くことができます。
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最初から完璧である必要はない
完璧を求めすぎることによって、自分にとって本当に大切なことを見逃してしまう可能性があります。
人に甘えることが苦手だったり、不慣れだったりする場合、完璧を求めすぎることで自分でも知らない間に自分を追い詰めてしまいます。
しかし、最初から完璧である必要はありません。少しずつ挑戦し、失敗してもそれに対して自分を責めずに、次に繋げていくことが大切です。
また、甘えることが苦手だからこそ、他人の助けを借りることが重要です。まずは身近な人に手伝ってもらい、徐々に自分でできるようになっていくことで、甘えることが苦手な自分自身を克服することができます。
上手く人を頼っていこう
この記事では、人を頼れない人の原因とその解決策について解説しました。
人に頼れるようになることで、新しい知識やスキルの獲得、幸福度の向上など多くのメリットが得られることが分かっていただけたでしょうか。
自分自身を許し、頼り方をイメージすることで人を頼り、少しでも無理のない生活を送ってくださいね。