愛着障害が手放してはいけない人7選|大切にすべき人間関係とは

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愛着障害を抱える人にとって、最も大きなテーマのひとつが「人間関係」です。
「嫌われるのではないか」「どうせ裏切られるに違いない」「私は愛されない」――そんな思い込みが常に頭をよぎり、せっかく大切にしてくれる人との関係でさえ、自ら壊してしまうことがあります。

一方で、人生において出会う人の中には、心を癒し、安心を与えてくれる存在が必ずいます。愛着障害の人にとって、そのような存在と出会い関係を築いていくことは、症状を和らげ、安心して生きられる大きな一歩になるのです。

この記事では、愛着障害を抱える人が絶対に手放してはいけない人の特徴を7つ紹介します。自分の周囲を見渡しながら「誰がこの条件に当てはまるだろう?」と考えてみてください。

手放してはいけない人の特徴7選

1. 感情が豊かで分かりやすい人

愛着障害を持つ人は、相手の感情が読み取りにくいと強い不安に陥りやすい傾向があります。
「怒ってるのかな?」「嫌われたのかな?」と相手の態度を過剰に読み取ろうとしてしまい、余計に不安を強めてしまうのです。

そんな中で、感情を素直に表現してくれる人はとても貴重です。嬉しいときは嬉しい、悲しいときは悲しいと表現してくれる人は、愛着障害の人にとって“安心できる存在”になります。

2. 話し合いをしてくれる人

愛着障害の人は「衝突=関係の終わり」と感じやすいため、相手との小さなケンカや誤解でも強い恐怖を抱きます。
しかし、衝突があっても逃げずに向き合い、冷静に話し合ってくれる人がいると「この人は自分を見捨てない」と安心感を得られるのです。

一方的に怒鳴る人や、無視をしてしまう人とは違い、「一緒に解決しよう」という姿勢を持つ人は、愛着障害を持つ人にとって欠かせない存在です。

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3. あなたのことを尊重してくれる人

「自分はダメだ」「どうせ愛されない」と思い込みがちな愛着障害の人にとって、ありのままの自分を受け止めてくれる人はとても大切です。
あなたはあなたでいい」と言ってくれる存在は、自己肯定感を少しずつ育ててくれます。

たとえば、自分の意見を否定せずに「そう考えるんだね」と受け止めてくれる人、行動をジャッジせず「それもあなたらしいね」と言ってくれる人。そうした人たちは、無意識に自己否定を繰り返してしまう愛着障害の人にとって心の安全基地になります。

4. 一緒に悩んでくれる人

愛着障害を持つ人は「自分の問題は自分で解決しないといけない」「迷惑をかけてはいけない」と思い込みがちです。そのため、相談することすら難しいケースが少なくありません。

そんなときに「一緒に考えよう」「どうすればいいか一緒に探そう」と寄り添ってくれる人がいると、大きな安心感を得られます。解決策を押し付けるのではなく、同じ目線で悩んでくれる人――その存在は、愛着障害の人の孤独感を和らげてくれるのです。

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5. 「どうあるべきか」より「どうしたいか」を大切にしてくれる人

愛着障害を持つ人は「~すべき」「~しなければならない」といった考えに縛られやすい傾向があります。親から厳しく育てられたり、過剰な期待を背負わされた経験が背景にあることが多いからです。

そのため「こうあるべき」ではなく「あなたはどうしたい?」と問いかけてくれる人は、自分の本音に気づく大切なきっかけを与えてくれます。
本当の気持ちを取り戻すことで、初めて心からの満足感や自己受容を感じられるようになります。

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6. 間違ったことは正直に言ってくれる人

「優しい」だけの人間関係は、一見心地よいようで、長期的には自分を成長させてくれません。ときには耳が痛いことでも、誠実に伝えてくれる人こそ、本当に信頼できる存在です。

愛着障害の人は批判に敏感で、少しの指摘でも「嫌われた」と感じてしまうことがあります。ですが、本心からのアドバイスを伝えてくれる人は、むしろ「あなたと関わり続けたい」というサインでもあるのです。

7. あなたの苦しさを理解しようとしてくれる人

完全に理解してもらうことは誰にとっても難しいことです。しかし「分かろうとしてくれる」という姿勢は、愛着障害を持つ人にとって何よりの安心になります。

「そんなの気にしなくていいよ」と突き放されるのではなく、「そう感じるんだね」と寄り添ってもらえること。たとえ完璧に分からなくても、理解しようと努めてくれる気持ちが、信頼関係を育てていきます

愛着障害を持つ人が関係を壊してしまう理由

ここまでご紹介した「愛着障害が手放してはいけない人7選」に当てはまる人は、愛着障害を抱える人たちにとって安全基地となりうる存在です。愛着障害の克服には、安全基地が欠かせません。

↓安全基地の詳しい解説はこちら

ではなぜ、せっかくこのような安全基地になりうる人が身近にいても、愛着障害の人はその関係を手放してしまうのでしょうか。

それは、過去の体験から生まれた「思い込み」が原因です。

  • 「どうせ裏切られる」
  • 「本当の自分を出したら嫌われる」
  • 「私は愛される価値がない」

こうした思い込みは、安心できる人との関係ですら疑ってしまい、自ら距離を置いたり、試すような行動をしてしまうのです。

↓あなたを苦しめる思い込み(思考のクセ)とは?

大切な人を大切にできる自分へ

愛着障害を抱える人は、無意識のうちに「どうせ私なんて」と思い、大切な人を遠ざけてしまうことがあります。
しかし、今回紹介したような特徴を持つ人は、あなたの人生にとってかけがえのない存在です。

もし、そんな人がそばにいるなら、不安や恐れに押し流されず、関係を大切に育んでいきましょう。

↓心理カウンセラーちえの愛着障害克服話