愛着障害を克服して分かった「自分を大切にする」の本当の意味

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「自分を大切にしよう」
そんな言葉を聞くたびに、私はなんだかモヤモヤしていました。

当時の私は、「自分を大切にする」っていうのは、
疲れたら休憩をとること、美味しいデザートを食べること、自分に優しい言葉をかけること…そんな“行動”のことだと思っていたんです。
もちろん、それらが間違っているとは思いません。今もそれは大事だと思っています。

でも、愛着障害と向き合って、回復してきた今の私は、それだけじゃ足りなかったと感じています。
本当に自分を大切にするって、「自分の気持ちをちゃんと受け止めてあげること」なんだと気づいたんです。

たとえば、疲れたときにケーキを食べても、心のどこかで「こんなことしてていいの?」って罪悪感を抱えていたら、それは自分を責めながらの“ご褒美”です。
本当の意味での“自分へのやさしさ”は、「疲れたんだね」「頑張ってきたよね」と自分の内側にある感情に寄り添ってあげること

自分に何かを“してあげる”ことよりも、「自分の気持ちをわかってあげる」ことが、何よりの癒しになると感じるようになりました。

正直、私はこれまでの人生で「自分を大切にする」とは真逆のことばかりしてきたと思います。

本当は看護師になりたくなかったけど、「親が望んでいるから」と、自分の気持ちを無視して就職しました。
本当は話を聞いてもらいたいのに「家族が困るから」と何も言わずに一人で抱えてきました。
そんな“人のために”という理由で、自分の感情を押し殺してきた日々。

それが「思いやり」や「優しさ」だと信じていたけれど、今の私から見ると、それは「自分を犠牲にする生き方」でした。
あの頃の私は、自分がどうしたいのか、自分が何を感じているのかに、まったく耳を傾けていなかった。

だから今、自分のために生きられるようになったことが、心の底から嬉しいんです。
「疲れたら休んでいい」
「嫌なことは嫌でいい」
「泣きたいときは泣いていい」
自分にそう言ってあげられるたびに、「あぁ、私は私の味方になれている」と感じられます。

自分の感情に寄り添って生きるようになってから、私はやっと“自分の人生”を歩いている実感があります。
踏みしめる足元がしっかりしていて、どこか温かい。そんな心地よさがあります。

「自分のために生きる」って、こんなに嬉しいことなんだ。
誰かの期待に応えるためじゃなく、自分の心に正直に生きるって、こんなに自由なんだ。

愛着障害を克服する道のりのなかで見つけたこの感覚は、私にとってかけがえのない宝物です。

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