私は自分が愛着障害だと知るまで、ずっとこう信じて生きてきました。
「何かを与えないと愛されない」。
飲み会に誘われたら快く行く。
仕事を頼まれたら断らない。
自分よりも他人の望みを優先して叶えてあげる。
気づけば私は、自分を犠牲にして周りの期待に応え続けていました。
そして、我慢の限界に達したときには、もう心も体もボロボロになっていたんです。
振り返ると、私の中には無意識のうちに“条件付きの愛”という公式ができあがっていました。
「これだけ与えたら、愛してもらえるはず」
「役に立たない私は、価値がない」
そんな思い込みが、私の行動のすべてを支配していました。
周囲の人から「そんなに頑張らなくてもいいんだよ」と言われても、頭では理解できても、心は反発しました。
なぜなら、あの頃の私は本当の愛を知らなかったからです。
今ならわかります。
愛とは、無条件に与えられるもの。
何かをしたから返ってくるものじゃない。
価値を証明しなくても、ただ存在しているだけで受け取っていいものなんです。
「愛される価値がない」なんて、誰が私に教えたんだろう。
その声は、もう私の中にはありません。
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