【HSP】疲れやすいあなたが自分と上手く付き合うための心掛けとは?

心理
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あなたは自分が敏感であることに悩んでいたり、他の人とは違う感受性を持っていることに困ったことはありますか?

HSPならではのこの特性が、疲れやすさやストレスを引き起こす原因になることも少なくありません。

この記事ではHSP当事者である筆者が、HSPが疲れやすさと上手く付き合うための心掛けや方法について紹介します。

HSPとは何か?

HSPとは、心理学者のエレイン・アロンが作った造語で、他の人よりも知覚が鋭く、感情的に反応しやすい特性を説明するものです。

HSPには、特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」があるとされています。

・D:Depth of Processing/深く処理をする
  簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる
・O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
  刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
・E:Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
  他人との心の境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい
・S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する
  他の人が気づかないような音や光、匂いなど、些細な刺激にすぐ気づく

HSPは、身体的、感情的、環境的、社会的などの複数の刺激に対して中枢神経系(CNS)の感受性が高まる、または深まることが分かっています。

特に、高い共感性、痛みに対する高い感受性などに長けており、微妙な手がかりをつかむことが得意な方が多いです。

それ故に、他人の気分が自分に強く影響したり、過度に刺激を感じる環境から引きこもったりすることがあります。

HSPであることのメリット

HSPであることにはたくさんのメリットがあります。

【HSPの他者からの良い印象】
・優しい
・感受性が豊か
・人の心に寄り添える、共感力が高い
・想像力が豊か
・作業が丁寧
・日常に幸せを感じている
・天才肌の人が多い
・気遣いができる

たとえば、HSPは他の人が見逃してしまうような微妙な違和感の手がかりを読み取って理解することができるので、カウンセリングや教育、医療・介護などの職業に活かされることがあります。

また、HSPは創造性に富み、常識にとらわれない発想を持っていることがあります。

ついつい妄想していたり、想像力豊かだと人に言われたことはないでしょうか?
様々なアイディアが浮かんでくるため、困難な問題の解決策を見出すことができるかもしれません。

カウンセラー<br>ちえ
カウンセラー
ちえ

そういえば以前私は看護師として働いていましたが、患者さんの微妙な表情や体調の変化に気づき感謝されたことがありました!

HSPは、他の人が気づかないようなことを察知することができます。

高い観察力を持ち、普通は無視されるような手がかりを拾い上げることができるため、大量のデータを処理することが得意な人も多いです。

教育、ビジネス、研究などの技術的な分野でも、HSPであることは職場で有利に働くことが証明されています。

HSPであることのデメリット

HSPであることはたくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。

【HSPの良くない印象】
・ネガティブ、嫌われることを極端に恐れる
・気にしすぎる、傷つきやすい
・気疲れする
・考えすぎる
・疲れやすい
・チャレンジすることが苦手
・めんどくさがり

先に述べたように、HSPは痛みや触覚に敏感で、社会的な環境や過剰な刺激を受けると、感覚が過敏になることがあります。

例えば集中力を必要とする仕事をするときに圧倒され、消耗して疲れ切ってしまうこともあるでしょう。
環境やライフスタイルの変化への適応が難しく、批判を受けると時にはイライラしたり、防衛的になったりすることがあります。

HSPは人と比べ物事に対して考えることが多いため「他人と比べてなぜこんなに疲れやすいのだろう」などの悩みのスパイラルに陥ってしまうことがあります。

そのため、感受性が高いという自分自身の特徴を知り、自分なりの対処法を用意しておくことが必要になります。

カウンセラー<br>ちえ
カウンセラー
ちえ

自分のHSPとしての良くない点ばかりを見て、「私って性格悪いな」と思っていた時期がありました。

ここからは、HSPが「疲れやすさ」に対処するための方法をご紹介していきます。

HSPの疲れやすさへの対処法

HSPであることを受け入れる

上でも説明したように、HSPが陥りやすいのが「他人と比べてなぜこんなに疲れやすいのだろう」と自分を責めることでストレスを増幅させ、結果的に疲れやすい状態になってしまうことです。

自身がHSPの特性に当てはまるのであれば、「ほかの人より少し感受性の高いんだな」と自分を認めてあげてください。

カウンセラー<br>ちえ
カウンセラー
ちえ

私もHSPだと知ったときは、人と違う自分にショックを受けました。しかし、これまで人間関係を億劫だと感じたり、大きな音や強い香りなどに苦痛を感じていたことに理由があったのだと納得したことを覚えています。

HSPであることを最大限に生かすには、HSPであるという特性を理解し、受け入れることが重要です。

人との関わり方を見直す

周囲の環境からの影響を受けやすいHSPは、人間関係にストレスに感じやすいです。特に学校や職場など、同じ空間で長時間、人と過ごす場所は苦手な方が多いです。

人からの印象を気にしすぎるHSPにとって周りに人がいる状況は、「常に感覚を研ぎ澄まさなければならない」ということであるため疲労感を感じるのです。

そんなHSPが、人間関係で疲労感を軽減させるためには、とにかく「人との境界線を引くこと」を意識する必要があります。

他人は他人、自分は自分。まずはこの意識を持ちましょう。

そしてこの意識を習慣づけるために役に立つのが、アドラーの「課題の分離」という考え方です。

課題の分離については、こちらの記事で解説しています。

HSPは人の気持ちを考えすぎるあまり、自己主張ができないことがあります。

しかし、自分の人生をコントロールできない感覚は、知らぬ間に自分の中で大きなストレスとなっていきます。

もし、自己主張することが難しいと思う方は、アドラーの課題の分離の考えが役に立つかもしれません。

心のケアをする

HSPに関わらず、人は食生活や筋トレなど体の健康にかかわることには配慮するのに、心の健康となると軽視しがちです。

心の健康は体の健康と同じくらい重要だと私は考えています。また、この二つは結び付いているとも考えています。

どれだけ体が健康でも、心が沈んでいては幸せとは言えないでしょう。

ケアをして「自分の心を保つこと」でHSPが陥りがちな考え”すぎる”、落ち込み”すぎる”など、行き過ぎた考えをストップさせることができます。

・趣味に没頭したり、瞑想することで心をリラックスさせる
・読書をする
・自分の好きな香りや音楽に包まれて一日を過ごす
・非日常を体験する(自然豊かな場所で散歩、キャンプなどのアウトドア)
・悩みに向き合う(人に話す、紙に書く)

ここに挙げたものはほんの一部です。自分なりのストレス発散法や心の保ち方をより多く持っている人が、ストレス耐性が高いと言われています。

自分がストレスを感じたときに気分を上げるものを、リスト化しておくことをお勧めします。

カウンセラー<br>ちえ
カウンセラー
ちえ

ちなみに私のおすすめの心の保ち方は、悩みについて人に話したり、自己分析したりすることです。人に話を聴いてもらうことによって、自分の心が整理されます。友達と会うのが億劫だとか、悩みを知られるのがちょっと…と思う方はカウンセラーに話してみるのもいいかもしれません。

HSPの中には、過去に傷ついた出来事を引きずり、それがトラウマ化してしまうことで「生きづらさ」を増幅させていることがあります。

あなたの抱える悩みの原因が本当にHSPであるのか気になった場合や、生きづらさを解消したいと思ったときには心理カウンセラーなどの専門家を頼ることをお勧めします。

カウンセラー<br>ちえ
カウンセラー
ちえ

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心のケア方法についてより詳しく知りたい方はこちら↓

まとめ

HSPとして生きることは必ずしも簡単なことではありませんが、「HSPだからもうダメだ」と絶望する必要はありません。

ここで伝えたかった大切なことは「HSPである自分を認め、それを生かしてあげる」こと。そして「ケアをして自分の心を保つこと」。

HSPであるあなたや私でしか感じられない幸せを感じて生きていけたらいいですよね。