あなたが無意識にとっている行動。その裏には、自分自身では気づかない潜在的な心理があるかもしれません。
そこで、今回は役立つ心理学にフォーカスして、行動から相手の心を見抜く方法をご紹介します。
好意や不信、遠慮、不安など、相手が抱えている心理を読み取ることができれば、より良好な関係を築くことができるのではないでしょうか。
この記事を参考に、自分自身の観察力を高め、相手との良好な関係を築いていきましょう。
行動にヒントが隠れている
人の行動は、相手が本当は何を考え、何を感じているのかを理解する上で強力なヒントになります。
多くの場合、人の行動はその人が実際に口にする言葉よりも、その人の本心についてより多くを語っていることが多いです。
特に日本では、「本音」と「建前」の文化があるため、相手の本心を知ることが難しくなっていますが、相手の行動を理解することで、相手のことをより深く理解することができます。
しぐさや動きからわかる本音
では具体的にどんな行動が、どんな心理状態を表しているのかご紹介していきます。
座り方・体の重心
人のボディランゲージを読み取る場合、観察すべきは顔や手だけではありません。
座っているときの姿勢や、体の置き方なども重要な要素です。
例えば深く椅子に腰かけている場合、かなりリラックスした状態であることが分かります。反対に、緊張している場合は無意識に浅めに腰かけていることが多いです。
椅子の座り方一つでも、相手に与える印象を変化させることができます。
あなたが話し相手と向かい合って座っているとき、あなたが前のめりになって座ると、相手は親近感を持ってくれることがあります。
それは相手に歩み寄る気持ちや話を聞き逃したくないという意思の表れだからです。
相槌の打ち方
相槌は会話の中で欠かせませんが、頻繁に打ちすぎた場合逆効果になってしまいます。
話し手は、多すぎる相槌に、会話を邪魔されているような気分になったり、話を聞いてくれていないという印象を持ってしまいます。
相槌の回数・タイミングには気を配る必要がありそうです。
目の動き
目線を下にそらす場合は、相手を怖がっている気持ちの表れです。
逆に、目を見つめることは好意のサインでもありますが、3秒以上見つめてしまうと、「相手を操作したい」などの意味にとらえられがちなので注意が必要です。
触っているもの
頭や髪に触る仕草は、緊張やさみしさを紛らわそうとするものです。
また、鼻や口に手をあてるしぐさは、目の前にいる相手に後ろめたい気持ちがある場合が多いです。
特に口に手を当てている場合は、うそをついている可能性もあるため、注意しましょう。
本音が見える行動
ここからは、状況別の行動から見える深層心理をご紹介します!
やる前から言い訳をする
やる前から言い訳をする人はあなたの周りにいませんか?もしかしたら、その人は自信がないのかもしれません。
例えば学生時代、テスト前になると「私、勉強全然してないんだよね」という会話を聞かなかったでしょうか?
これはわざとダメだった時の言い訳を作る、セルフ・ハンディキャッピングと呼ばれるものです。先に言い訳をしておけば、失敗のショックをやわらげることができますよね。
失敗のショックを和らげられるならいいのでは?と思った方がいらっしゃるかもしれません。しかし、セルフ・ハンディキャッピングには大きな落とし穴があります。
それは、自身のない逃げ腰の姿勢を持っているからこそ、成功に向けて大きく行動できないということです。もしも、あなたがセルフ・ハンディキャッピングを使ってしまっている場合は、これから意識してみましょう。
曖昧な言い方が多い「なんか」「みたいな」「かもね」
曖昧な言葉を使いたがる人は、結局何が言いたいのかわからなかったり、本音が見えにくかったりしますよね。このような人は自己主張が苦手で、人の意見に左右されやすい面があります。
相手の反応が常に気になるため、曖昧な表現をすることではっきりと主張することを避け、否定されたり意見が違ったとしてもダメージが少なくなるようにしています。
対立を避けたい「平和主義者」ともみられるかもしれませんが、ビジネスの場などで使用すると相手を不愉快にさせたり、不真面目な印象を与えてしまったりとデメリットも大きいです。
知り合いを自慢したがる
誰にだって、自分の人脈や過去の経験について話すことがありますよね。しかし、それが過剰になり、相手に自分の強みをアピールするような自慢話や、繰り返し話すことで相手を飽きさせる場合、それは不安の表れかもしれません。
高い評価を得ている人と自分を関連付けることは、自分への評価を高めることにつながります。こうした心の働きを「栄光浴」と言います。
また、逆に自分が応援しているチームが優勝した時は自分のことのように話すのに対し、負けてしまったときに「最近弱いから負けると思ってた」と少し遠ざけた言い方をすることがありますよね。
このように、良くない評価を受けている人と自分の間に距離を作ることで、印象を操作しているのです。このことを「自己呈示」と言います。
冗談が通じない
「冗談が通じない人」と聞くと、真面目そう、ノリが悪そう、などいいイメージがないことが多いです。しかし、冗談が通じない人は、想像力が豊かであるという研究結果が出ています。
冗談とは、いわばユーモアのある「嘘」。想像力のある人は、聞いた話をリアルに思い描き想像するため、その話の内容が起こりうる可能性もあると考えるのです。
また、冗談が通じない人は想像力が豊かな人の場合もありますが、人に興味がない、冗談を言い合える関係性になっていない、冗談の内容が共有できていないなどの原因も挙げられます。
あなたが冗談を言って通じない場合は、様々な原因が考えられますので、一方的に「冗談が通じない人」と決めつけず、理由を考えてみると関係性が深まるかもしれません。
理屈っぽい
難しい言い回しや専門用語などを使ったり、気持ちを抽象的に表現する人は周りにいますか?私たちは、欲求が満たされず、ストレスを抱えた問、何らかの形で解消しようとします(防衛機制)。現実をそのまま受け入れると精神的負担が大きいため、自分を守ろうとする心の働きです。
やたらと難しく語るのも「知性化」と呼ばれる防衛機制の一種になります。自分の感情や欲求に真正面から向かうのを避け、知性の世界に逃げることで自分を守っているのです。
また、知性化は自信のなさの裏返しであることも多いです。自分の能力をアピールしたいがための行動と言えるでしょう。
まとめ
この記事では、行動心理にフォーカスし、相手の心理を読み取るための方法をご紹介しました。
相手の行動から、相手が抱えている心理を読み取ることで、良好な人間関係を築くヒントを得られるかもしれません。 自分自身の観察力を高め、相手の本音が見える行動や言動に注目して、相手をよく理解しましょう。
また、自分自身の行動も見直して、相手に良い影響を与えるような行動を心がけてみてください。
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