あなたは大人の愛着障害をご存知ですか?
愛着障害とは、通常子どもに対して使用される言葉です。しかし最近では成人した大人に対しても使用されることが多くなりました。それはどうしてなのでしょうか?
この記事では、愛着障害について徹底的に解説します!
愛着障害とは
愛着障害とは、養育者との心理的な結びつきが上手く作れないこと(=愛着未形成)が原因で、対人関係などのトラブルが生じる状態のことを表します。
子供の時だけでなく大人になってからも、心身の不調や対人関係の困難、生きづらさとなってその人を苦しめ続けます。
例えば…
・共働きで親とのスキンシップの時間が短かった
・虐待を受けていた
・親からほめられることが少なかった
・親から否定されることが多かった
・必要以上に制限を受けた
・家庭でのプライバシーが保証されなかった
このような経験が愛着障害の原因になっています。
大人の愛着障害の特徴とは?
最近では「愛着障害」という言葉が広く知られるようになりましたが、愛着障害の特徴についてどれくらいの方が知っているのでしょうか?
あなたが愛着障害かどうか、セルフチェックしてみましょう↓
・なぜか分からないが生きづらい
・自分の気持ちが分からない
・人と距離をとってしまう
・距離を感じてしまう
・人を信用できない
・どうせ裏切られると思ってしまう
・冷たいと言われる
・傷つきやすい
・0か100かで捉える、極端である
・親の期待に応えなければ、と思う
・恋人や配偶者、子供をどう愛すればいいか分からない
※これらに当てはまったからと言って、必ず愛着障害であるとは限りません。
4つ以上当てはまる場合は愛着障害の可能性があります。
愛着障害の種類
愛着スタイルが不安定な状態が障害レベル(社会生活に支障をきたすほど)になると、愛着障害と呼ばれます。
愛着スタイルは大きく2つに分類することができ、不安定型は4つに分類することができます。
1.安定型
愛着スタイルが安定している
2.不安定型(障害レベルになると愛着障害)
愛着スタイルが不安定である。4種類に分類できる。
①不安型(甘えられる人には誰にでも甘えようとする、周囲の顔色に敏感で気に入られようと気を使う)
②回避型(何事もないかのようにただ1人で耐える、対人関係に冷めた態度を取る)
③恐れ・回避型(人に過剰に気を使い親しみを求める一方で誰にも心を許せない、他人が信じられない)
④未解決型(親(養育者)との愛着の傷をひきずり、不安定になりやすいタイプで、他のタイプに併存する)
参考:岡田尊司、回避性愛着障害~絆が希薄な人たち~、光文社新書
自分の愛着のタイプを知りたい方は愛着障害診断テストで確認してみましょう↓
現代人は愛着形成が不十分
ここで驚きなのが、現代の人の約3分の1の人たちが不安定型の愛着スタイルを持っていると言われているという事実です。
その中でも多くに見られるのが②回避型の愛着スタイルです。
障害レベル(社会生活に支障をきたすほど)になると、回避性愛着障害と呼ばれます。
このような人たちは、親密な関係や情緒的なつながりを避けたり、大きな責任を回避しようとする傾向が見られます。
近年問題視されている、結婚率・出生率低下も愛着障害が無関係とは言えません。
結婚や出産などといった責任を回避しようとする傾向は、回避性パーソナリティのような消極的な人生を歩んでいる人だけでなく、一見社会的で、人生をエンジョイしているような人や、社会で活躍している人にも幅広く認められるようになっています。
自分がどの愛着スタイルに当てはまるか気になった方は、愛着診断テストで確認してみてください。
あなたが大人の愛着障害かなと思ったら
ここまで、大人の愛着障害についてご紹介してきました。
赤ん坊の時に愛着を形成できるかが人生に大きく影響をもたらしますが、その時期に愛着形成できなかったとしても今からでも遅くありません。
まずは、あなたが愛着障害であるか、何の愛着スタイルにあてはまるかを知り、種類ごとにどんな対処をしていけばよいのかを知っていきましょう。
愛着障害を克服することは、決して平坦な道ではありませんが、カウンセラーなどの手を借りながら自己分析を進めていけば状況は良くなります。
愛着障害の克服方法について、下の記事で詳しく解説していますので是非読んでみてください。
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